
読書は、知識を深めたり、新しい価値観に出会えたりする貴重な体験です。忙しい日常の中でも、一冊の本が人生のヒントになったり、心を癒したりすることもあります。この記事では、私が最近読んで特によかったと感じた本を3冊ご紹介します。ジャンルはバラバラですが、それぞれに深い学びと感動がありました。本選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン(新潮社)
現代人の「脳疲労」を科学的に解説
まずご紹介したいのは、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンによる『スマホ脳』。この本は、現代人がどれだけスマートフォンに脳を支配されているかを科学的に解説してくれます。
「集中力が続かない」「SNSをやめられない」「やる気が出ない」——そんな悩みに対して、脳の仕組みや進化の歴史から丁寧にアプローチしており、非常に説得力があります。読んだ後、自然とスマホとの距離感を見直すようになりました。
特に印象的だったのは、「人間の脳は原始時代からほとんど変わっていない」という指摘。つまり、現代の情報過多な環境には脳がまったく適応できていないというのです。日々の生活習慣を見直す大きなきっかけとなる一冊です。
2. 『汝、星のごとく』凪良ゆう(講談社)
愛とは、人生とは。重く、そして美しい長編小説
次に紹介するのは、凪良ゆうさんの話題作『汝、星のごとく』。2023年本屋大賞にも選ばれた、文学性の高い恋愛小説です。
舞台は瀬戸内の小さな島。家庭に問題を抱える男女二人が出会い、それぞれの人生を歩みながらも、何度も交錯していく——そんな切なくも壮大な物語が描かれます。
この小説の魅力は、何といっても心理描写の細やかさ。登場人物たちの葛藤、希望、諦め、そして愛情がじわじわと胸に染み込みます。特に、”正しい生き方”とは何かを問いかけてくるラストシーンは、読後しばらく心に残り続けました。
「生きること」「愛すること」の本質を問う文学作品を探している方には、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
3. 『自分を操る超集中力』メンタリストDaiGo(かんき出版)
生産性と集中力を最大化する具体的テクニック
3冊目は、自己啓発の定番ともいえる『自分を操る超集中力』。テレビでもおなじみのメンタリストDaiGoさんが、自身の経験と科学的根拠に基づいて、集中力を高める方法を紹介しています。
例えば、「集中力の源は前頭葉」「集中時間を短く区切る」「意思決定を減らす」など、実践的かつすぐに取り入れられるノウハウが満載です。中でも私が実践して効果を感じたのは、「朝一番の行動ルーティンを固定する」こと。脳が最もクリアな状態のときに、一番重要なタスクを処理するだけで、その日の生産性が一気に変わりました。
自己管理に悩んでいる人、毎日をもっと効率的に過ごしたい人に強くおすすめしたい一冊です。
おわりに|読書は「自分」と出会う時間
今回紹介した3冊は、それぞれジャンルは異なりますが、どれも「自分を見つめ直す」きっかけを与えてくれた本です。
- 情報に支配される自分を見直す『スマホ脳』
- 愛と人生の意味を問う『汝、星のごとく』
- 習慣を変える力をくれる『自分を操る超集中力』
読書とは、他人の視点を借りて、自分の内面と向き合う行為だと感じます。どんなに忙しくても、1日10分でも読書の時間を取ることで、人生に静かな深みが生まれるのではないでしょうか。
これからも心に残る本との出会いを大切にしていきたいと思います。