
「読書が苦手…」「本を読もうと思っても集中できない」そんな悩みを持つ方は少なくありません。しかし、そんなあなたでも“スラスラ読めて、気づけば最後まで夢中になっていた”という小説は確実に存在します。今回は、実際に「読書が苦手」と感じていた人でも楽しく読めたと評判の高いおすすめ小説を7冊厳選してご紹介します。
1. 『君の膵臓をたべたい』住野よる
タイトルにインパクトがありますが、内容は感動的で読みやすい青春小説。文章は平易で、主人公の心情がリアルに伝わってきます。高校生の男女が織りなす、命の大切さと向き合う物語は、読書初心者にもグッと刺さるはずです。
- 読みやすさ:★★★★★
- 感動度:★★★★★
- ページ数:約300ページ
2. 『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦
京都を舞台に繰り広げられる、不思議でユーモアたっぷりな物語。ちょっと変わった語り口ながら、短編集のようにテンポよく進む構成が魅力。小難しさを感じさせず、読んでいてニヤリとしてしまう作品です。
- 読みやすさ:★★★★☆
- 笑える度:★★★★☆
- ページ数:約260ページ
3. 『コンビニ人間』村田沙耶香
36歳独身、コンビニ店員の女性が主人公というユニークな設定。現代社会の“普通”とは何かを問いかける視点が斬新です。文体は淡々としていて癖がなく、読みやすさ抜群。読後の余韻も深く、多くの読書嫌いが「これなら読めた」と高評価。
- 読みやすさ:★★★★★
- 深さ:★★★★☆
- ページ数:約160ページ
4. 『きらきらひかる』江國香織
夫婦関係を描いた少しビターな大人の恋愛小説。とはいえ、江國香織の文章は詩のように美しく、短いセンテンスで構成されているため、非常に読みやすい。ページをめくるたびに引き込まれていく不思議な魅力があります。
- 読みやすさ:★★★★☆
- 雰囲気:★★★★★
- ページ数:約200ページ
5. 『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ
血のつながらない家族に囲まれながら成長する少女の物語。複数の家族に育てられたという一風変わった設定ながら、温かみのあるストーリー展開に癒やされます。文章は軽やかでサクサク読めるので、普段本を読まない人にもおすすめ。
- 読みやすさ:★★★★★
- 癒やされ度:★★★★★
- ページ数:約400ページ
6. 『世界から猫が消えたなら』川村元気
突然“死”を宣告された青年が、1日1つ世界からモノを消すという取引をするお話。ストーリーはシンプルで切ないながらも、考えさせられるテーマが詰まっています。会話文が多くテンポもよいので、読書が苦手な人でもスイスイ読めます。
- 読みやすさ:★★★★★
- 涙腺刺激度:★★★★☆
- ページ数:約220ページ
7. 『蜜蜂と遠雷』恩田陸
ピアノコンクールを舞台に、音楽の力と才能、努力を描く群像劇。文字数は多めですが、物語が映像のように鮮やかで、演奏シーンの描写に引き込まれます。長編ですが、章ごとに登場人物が切り替わる構成なので飽きません。
- 読みやすさ:★★★☆☆
- 没入感:★★★★★
- ページ数:約500ページ
読書が苦手でも楽しめる理由とは?
読書が苦手な人にとって重要なのは「とっつきやすさ」と「テンポのよさ」。今回紹介した作品はすべて文章が平易で、内容もすんなり頭に入ってくるものばかり。読んでいて難しいと感じることが少なく、「最後まで読めた!」という達成感が得られやすいのもポイントです。
また、ジャンルも青春、恋愛、ファンタジー、社会問題など幅広く、あなたの興味に合った1冊がきっと見つかるはずです。
まとめ:まずは1冊手に取ってみよう
「読書=難しい」「退屈」というイメージを払拭してくれるのが今回のラインナップ。どれか1冊でも手に取ってみることで、新しい世界が開けるかもしれません。まずはページ数が少なめのものや、会話が多い作品から挑戦してみてください。
読書の楽しさは“入り口”で決まります。自分に合った作品で、その第一歩を踏み出してみましょう!